いびきがうるさいと指摘されたら|睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性
いびきとSASはどう違う?
いびきは「気道が一部狭くなって振動している音」、SASは「気道が断続的にふさがって呼吸が止まってしまう状態」です。両者は連続線上にあり、いびきが強い方ほどSASが背景にあるリスクが高くなります。
参考になる典型的な特徴は次の通りです。
- 単純いびき:大きな音はあるが、呼吸の停止は伴わない
- SASの可能性が高いいびき:いびきの途中で呼吸が止まり、しばらくしてあえぐように再開する/途中で目が覚める/日中に強い眠気を感じる
ご本人が気づきにくいのがSASの特徴で、ご家族からの指摘が初診のきっかけになることが多くあります。
SASは自覚しにくい病気です。ご家族や同居人からの指摘は、見逃せないサインのひとつです。
こんな症状はありませんか?
以下のような症状は、SASの可能性を考えるサインのひとつになります。
- 夜中に呼吸が止まっていると指摘された
- 大きないびきが慢性的に続く
- 朝起きたときに頭痛や口の渇きがある
- 日中、会議中や運転中に強い眠気がある
- 集中力が落ちた、気分が落ち込みやすくなった
- 高血圧の薬を飲んでいるが下がりにくい
- 夜間にトイレで何度も起きる
これらは他の病気でも起こりうる症状ですが、複数当てはまる場合は一度評価しておく価値があります。とくに運転業務に就かれている方は、安全のためにも早めの相談をおすすめします。
検査と治療の流れは?
SASが疑われる場合、最初に「簡易検査(自宅で測定するタイプ)」を行うことが一般的です。指や鼻にセンサーを着けて、一晩のデータを記録します。
- 問診と必要な評価
- 簡易検査(自宅で1晩、機械を使って測定)
- 結果に応じて、より詳しい検査(ポリソムノグラフィ:PSG)を検討
- 重症度に応じて、CPAP療法やマウスピース、生活習慣の調整など治療方針を相談
- 治療開始後も定期的に経過を確認
CPAP(持続陽圧呼吸療法)は、保険適用の基準を満たす場合、医療保険のもとで継続使用が可能です。治療の必要性や選択肢は、検査結果と生活の状況をふまえて診察で個別にご相談します。
生活上、気をつけたいことは?
検査・治療と並行して、生活面の見直しも症状緩和につながります。
- 体重が増えてきている方は、減量が呼吸の通りに役立つことがある
- 飲酒、特に寝る前のアルコールは気道がゆるみやすくなるため控えめに
- 仰向けでひどくなる方は、横向き寝も検討する
- 鼻づまりがある方は、まず鼻づまりの治療を併用する
- 睡眠時間と生活リズムを整える
ただし、生活上の工夫だけで治療をやめるのは推奨されません。改善が見られても、自己判断ではなく、検査の数値と医師の判断のもとで治療調整を行うのが安全です。
よくある質問
Q. CPAPはずっと続けないといけませんか?
A. 体重減少や生活面の改善で、必要性が変わる方もいらっしゃいます。ただし自己判断で中止せず、検査と診察のうえで方針を見直していきます。
Q. 簡易検査だけで治療を始められますか?
A. 簡易検査の結果と問診から方針が立てられる場合もありますが、より詳しい評価が必要な場合はPSG(精密検査)の実施が可能な医療機関にご紹介します。
Q. パートナーから指摘されているだけで、自分は何ともないのですが受診すべき?
A. ご本人が自覚しにくいのがSASの特徴です。指摘がある時点で一度評価していただく価値があります。
当院で相談できる内容
- いびきや日中の眠気のご相談
- 睡眠時無呼吸症候群の簡易検査の手配
- CPAP療法導入後のフォロー
- 高血圧などSASと関連する生活習慣病の併診
- いびきと睡眠時無呼吸症候群はつながった問題で、ご家族からの指摘が大きな手がかりになります。
- 日中の眠気・朝の頭痛・夜間頻尿などは、SASのサインの可能性があります。
- まずは簡易検査で評価し、結果に応じて治療方針を相談していきます。
最終更新日:2026-04-29
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