血圧の家庭測定|正しい測り方とタイミングの目安

血圧の家庭測定|正しい測り方とタイミングの目安

📌 この記事の要点
  • 診察室の血圧と自宅で落ち着いて測る血圧は見えるものが違い、家庭血圧は治療や薬の調整に重要な情報です。
  • 朝(起床後1時間以内・排尿後・服薬前)と夜(就寝前)の決まった時間に、座って落ち着いてから測ります。
  • 上腕式の血圧計を使い、カフを心臓の高さに、測定中はしゃべらないなど基本を守ると値が安定します。
  • 1回の高い・低いに振り回されず、複数回の平均で見るのが基本です。
  • 高い日も低い日もそのまま記録し、受診時に持参すると診察の参考になります。
「家でも血圧を測ってみてくださいね」と外来でお伝えすることがよくあります。クリニックで測る血圧と、ご自宅で落ち着いて測る血圧では、見えてくるものが少しずつ違います。家庭血圧は、治療開始や薬の調整を考えるうえで重要な情報になります。この記事では、家庭血圧の正しい測り方とタイミング、続けるコツを整理します。

どうして家でも血圧を測る必要があるのですか?

クリニックでの血圧は、緊張で上がりやすく(白衣高血圧)、逆に診察室では正常でも普段は高いことがある(仮面高血圧)、というように、外来の数値だけでは生活全体の血圧を把握しきれないことがあります。家庭血圧はその穴を埋める情報です。

特に治療開始の判断、薬の効きかた、変動の大きさを見るときには、診察室の単発の値より、家庭で何日か続けて測った値のほうが参考になることが多いとされています。

「数字を毎回ぴったり当てる」のが目的ではなく、傾向を一緒に見ていく、という気持ちで取り組んでいただくと続けやすいです。

💡 ポイント
家庭血圧は単発の値より「傾向」を見るための情報です。高い日も低い日もそのまま記録しておくと、診察での判断がスムーズになります。

いつ測ればよいですか?

一般的に推奨される目安は、朝と夜の1日2回です。朝は、起床後1時間以内、トイレを済ませた後、朝食・服薬の前に座って1〜2分落ち着いてから測ります。夜は、就寝前に同様に座って落ち着いてから測ります。

毎回2回続けて測る方法もよく勧められます。1回目と2回目で値が違うことはよくありますが、両方を記録しておくと医師が判断しやすくなります。

入浴直後・運動直後・カフェインや喫煙の直後・強いストレスや痛みのある時は、一時的に値が動きやすいため、避けたほうが安定した値が取れます。

正しい姿勢とカフの位置は?

椅子に背もたれを使って座り、両足を床につけます。腕は心臓の高さに合わせ、机の上などで安定させます。カフ(腕帯)は素肌に近い状態(薄手の肌着の上は可)で、肘の少し上に巻きます。

巻き方がきつすぎる、ゆるすぎる、腕が宙に浮いている、足を組んでいる、しゃべりながら測る、といった姿勢では値がずれやすくなります。

上腕で測るタイプの血圧計が一般的に推奨されています。手首式は気軽で便利ですが、腕の位置と心臓の高さがずれやすく、上腕式に比べて誤差が出やすいことがあります。

⚠️ 注意
高い数字が出たからといって、その場で何度も測り直すと血圧自体が上がってしまいます。少し時間を置いて落ち着いてから測り直してください。

記録と医師への伝え方はどうすればよい?

最低でも、日付・時間帯(朝/夜)・上の血圧・下の血圧・脈拍を記録します。1日2回×2測定が理想ですが、難しい場合は朝1回でも続けることが大切です。

記録は紙のノートでも、血圧計やアプリの保存機能でも構いません。受診時にまとめて見られる形でお持ちいただくと、診察での判断がスムーズになります。

「高い数字だけ書くと怒られそう」と心配される方もいらっしゃいますが、低めの日も高めの日も、ありのまま記録していただくほうが医師にとって有用です。日々のばらつきや、特に高くなる時間帯を見ることが治療方針につながります。

よくある質問

Q. 1回測ってすごく高かったのですが、何度も測り直したほうがよいですか?

A. 何度も測り直すと血圧が上がってしまうことがあります。少し時間を置いて再測定するか、いつもどおり朝と夜の決まった時間で続けるほうが参考になります。

Q. 家では正常なのに、クリニックでだけ高くなります。

A. 「白衣高血圧」と呼ばれる状態の可能性があります。逆に、家でだけ高い「仮面高血圧」もあるため、家庭血圧の継続記録が判断に役立ちます。

Q. どんな血圧計を選べばよいですか?

A. 一般的には上腕式・自動加圧式・上腕周径に合うカフが付属しているものが推奨されます。「上腕式・医療機関で使用しているメーカーの家庭用」を目安にお選びいただくと安心です。

当院で相談できる内容

  • 家庭血圧の測り方・記録のしかたのご相談
  • 健診血圧と家庭血圧のずれの評価
  • 治療開始・継続・調整の判断
  • 高血圧と他のリスク(脂質・血糖・喫煙・体重・睡眠)の合わせ評価
  • 血圧の変動が大きい場合の対応のご相談
📋 まとめ
  • 朝・夜の決まった時間に、座って落ち着いてから測ります。
  • 上腕式で、姿勢・カフの位置・しゃべらないなどの基本を守ると安定した値が取れます。
  • 高い日も低い日も、そのまま記録して受診時にお持ちいただくのが参考になります。

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執筆:あおぞら新横浜クリニック 編集部
医学監修:齊藤 優一 医師
あおぞら新横浜クリニック 院長

新横浜駅篠原口すぐ前のあおぞら新横浜クリニックで、内科・呼吸器内科・脳神経内科を中心に診療を行っています。発熱、長引く咳、生活習慣病、健康診断で指摘された異常、頭痛・めまい・しびれなど、地域のかかりつけ医として幅広い症状に対応しています。

最終更新日:2026年5月10日

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