良性発作性頭位めまい症(BPPV)とは|頭の位置で起こるめまいの基礎

良性発作性頭位めまい症(BPPV)とは|頭の位置で起こるめまいの基礎

この記事の要点
  • 頭痛やめまいにはさまざまな原因があり、症状の経過や伴う症状の確認が重要です。
  • 急に始まった激しい頭痛や、麻痺・ろれつの異常を伴う場合は緊急対応が必要なことがあります。
  • 症状を繰り返す場合や市販薬を頻繁に使用している場合は、受診を検討してください。
  • 新横浜駅篠原口すぐ前の当院では、頭痛やめまい、しびれなどをご相談いただけます。
「寝返りで急にぐるぐる回るようなめまいが起こる」「起き上がろうとした瞬間、視界がぐるっと動く」――こうしためまいは、良性発作性頭位めまい症(BPPV)と呼ばれる耳の中の問題が関係していることがあります。一方で、似た症状で脳の病気が隠れている場合もあり、自己判断は避けたい領域です。BPPVの特徴と受診の目安を内科の立場から整理します。

良性発作性頭位めまい症(BPPV)とはどんな状態ですか?

BPPVは、耳の奥にある三半規管の中で、本来あるべき場所からはがれて移動した小さな粒(耳石)が、頭の動きに合わせて液体の流れを乱し、めまいを引き起こす状態です。

特徴は「頭を動かしたときに、短い時間(数十秒〜1分程度)激しく回るようなめまいが起こる」点にあります。じっとしているとめまいは落ち着くことが多く、また頭を動かすとぶり返す、という出方をします。

名前に「良性」とつくのは、命にかかわるタイプのめまいと区別する意味合いですが、症状自体は強く、転倒・吐き気・日常生活への影響が大きい場合もあります。「良性だから放置してよい」という意味ではありません。

💡 ポイント
「頭を動かしたときに数十秒だけぐるっと回る」「じっとすると落ち着く」がBPPVらしい出方の目安です。

どんなときに起こりやすく、どう見分けるとよいですか?

BPPVは、起き上がり・寝返り・上を向く(洗濯物を干す・天井を見上げる)・下を向く(靴ひもを結ぶ)といった、頭の位置を変える動作で誘発されやすいのが特徴です。

  • 頭を動かしたときに数十秒〜1分前後でめまいが強くなる
  • 動かないでいると徐々に楽になる
  • 同じ動作をくり返すと、めまいの強さが少しずつ弱くなることがある
  • 耳鳴り・聞こえにくさは目立たないことが多い
  • 手足の麻痺・ろれつ・激しい頭痛は通常伴わない

ただし、同じように頭の動きで悪化するめまいでも、脳の血管の問題や、他の耳の病気(前庭神経炎・メニエール病など)が背景になることがあります。BPPVらしい症状でも、自己診断で済ませず一度確認することが安心につながります。

すぐに受診したほうがよい「危ないめまい」のサインは?

めまいの中には、急いで対応が必要なタイプがあります。次のサインがあれば、BPPVではなく脳の血管・神経の病気が背景にある可能性も含めて、迷わず受診(または救急要請)を検討してください。

⚠️ 緊急性が高いめまいのサイン
片側の手足の力が入らない・しびれる/ろれつが回らない/突然のはげしい頭痛/ものが二重に見える・視野が欠ける/顔の左右差・口角のゆがみ/意識が遠のく感じ/体が大きく傾いて立てない・歩けない――脳卒中など緊急性の高い病気のサインとして広く知られています。

「めまいだけだから様子を見よう」と先送りせず、上記のサインがあるときは早めの対応をお願いします。

BPPVと診断されたら、どう付き合っていくとよいですか?

BPPVは、自然に軽快することも少なくありませんが、症状の出方によっては、頭の位置を計画的に動かす「耳石を元の位置に戻すための運動」(理学療法・頭位治療)の対象になります。実施の可否や具体的な方法は、症状のタイプや経過によって異なるため、診察で判断する形が基本です。

ご自身で取り組みやすい工夫として、めまいが起こりやすい動作をゆっくり行う、症状が強い時期はベッドの頭側を少し高めにして寝るといった調整が選択肢になります。

めまいに対する薬は症状の緩和を助ける位置づけで、原因そのものを解決するものではありません。効果には個人差があり、長期的にだらだら使うのではなく必要な時期に絞って使うことが基本です。めまいがくり返す、聞こえにくさ・耳鳴りを伴う、長引く場合には、耳鼻咽喉科や神経内科への紹介をご案内することがあります。

よくある質問

Q. 寝返りで毎回ぐるっとなりますが、必ずBPPVですか?

A. 典型的な出方ですがBPPV以外でも似た症状は出ます。自己判断せず、一度診察で他の病気を除外することをおすすめします。

Q. 市販の酔い止めを飲んでよいですか?

A. 短期間であれば選択肢になりますが、根本対応にはなりません。くり返す場合や強い場合は、自己判断で長く続けず受診を検討してください。

Q. 一度治っても再発しますか?

A. BPPVは再発することがある病気とされています。同じような出方なら早めに受診し、診察で対応を検討するのが安心です。

当院で相談できる内容

  • 頭の位置で起こるめまいの問診・整理
  • 「危ないめまい」のサインがないかの初期評価
  • 必要に応じた耳鼻咽喉科・神経内科・脳神経内科への紹介の判断
  • 高血圧・睡眠不足・脱水などめまいに関わる背景の確認
📋 まとめ
  • BPPVは頭の位置で起こる短時間の回転性めまいが特徴
  • 「良性」でも症状はつらく、転倒や生活への影響もある
  • 麻痺・ろれつ・激しい頭痛・複視を伴うときは緊急受診を
  • 自己判断で長く市販薬に頼らず、診察で対応を整理するのが安心
執筆:あおぞら新横浜クリニック 編集部
医学監修:齊藤 優一 医師
あおぞら新横浜クリニック 院長

齊藤 優一 医師は、新横浜駅篠原口すぐ前のあおぞら新横浜クリニックで、内科・呼吸器内科・脳神経内科を中心に診療を行っています。発熱、長引く咳、生活習慣病、健康診断で指摘された異常、頭痛・めまい・しびれなど、地域のかかりつけ医として幅広い症状に対応しています。

最終更新日:2026年5月31日

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受診の目安

  • 頭痛やめまいを繰り返す、または長く続く
  • 日常生活や仕事への影響がある
  • 頭痛薬を頻繁に使用している
  • しびれなどほかの症状を伴う
急いで相談したい症状

突然の激しい頭痛、片側の麻痺、ろれつが回らない、意識の異常、立てないほどの急なめまいがある場合は、通常の外来予約を待たず救急要請を検討してください。

当院で相談できること

新横浜駅篠原口すぐ前のあおぞら新横浜クリニックでは、症状、経過、持病、服用薬などを確認し、必要な診察・検査・治療の選択肢を検討します。記事の内容だけで自己判断せず、気になる症状がある場合はご相談ください。

頭痛・めまいの診療案内

よくある質問

Q. 頭痛は脳神経内科で相談できますか?

A. はい。症状の経過や神経症状を確認し、必要な評価を検討します。

Q. めまいは何科を受診すればよいですか?

A. めまいの性質や伴う症状により相談先が異なります。頭痛やしびれなどを伴う場合は脳神経内科への相談も検討されます。

Q. 新横浜で頭痛・めまいを相談できますか?

A. 当院は新横浜駅篠原口すぐ前にあり、頭痛・めまい・しびれをご相談いただけます。

監修医師

齊藤 優一
あおぞら新横浜クリニック 院長
診療科:内科・呼吸器内科・脳神経内科
新横浜駅篠原口すぐ前で、発熱、長引く咳、生活習慣病、健診異常、頭痛・めまいなどの診療を行っています。

最終更新日:2026年6月10日

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