片頭痛と緊張型頭痛の見分け方
片頭痛と緊張型頭痛は何が違う?
両者は痛みの性質・きっかけ・伴いやすい症状が異なります。同じ「頭痛」でも、対処の仕方が変わるため、見分けることが第一歩です。
ざっくりと整理すると、次のような特徴があります。
- 片頭痛:こめかみの片側がズキンズキンと脈打つように痛む。動くと悪化し、光・音・においに敏感になることがある
- 緊張型頭痛:頭全体や後頭部・首筋が「締めつけられる」「重い」と感じる。長時間のデスクワーク後や夕方に出やすい
ただし、両者が重なって出る方(混合型)もあり、実際には「ハッキリどちら」と決められないケースも珍しくありません。タイプを見極めるための問診や生活背景の確認が大切になります。
頻度・持続時間・きっかけをメモしておくと、診察で原因の見立てがスムーズになります。
自分の頭痛はどちらに近い?
セルフチェックの参考として、以下のポイントを確認してみてください。最終的な判断は診察で行いますが、受診時に伝えていただくと話がスムーズです。
- 片頭痛に近いサイン:ズキンズキンと拍動する/動くと悪化/吐き気を伴う/光・音・においが気になる/半日〜2日続く
- 緊張型頭痛に近いサイン:頭全体が締めつけられる/肩・首のこりを伴う/長時間作業後・夕方に増える/動いても悪化しない/数十分〜数時間で和らぐ
頻度や持続時間を簡単にメモしておくと、診察で原因の見立てがしやすくなります。
タイプ別のセルフケアは?
セルフケアの方向性も両者で違います。一般的な対処の例をまとめます(個人差があります)。
- 片頭痛:暗く静かな部屋で安静にする/冷やすと楽になる方が多い/カフェインの影響を観察する/寝不足・空腹・天候変化など誘因を記録する
- 緊張型頭痛:同じ姿勢を長時間続けない/首・肩のストレッチや入浴で温める/作業環境(画面距離・椅子の高さ)を見直す/睡眠の量と質を整える
市販の鎮痛薬は短期的に役立ちますが、月10日以上飲んでいる場合は「薬物乱用頭痛」の可能性もあるため、自己流で続けず一度ご相談ください。
こんな頭痛は早めに受診を
繰り返す頭痛のほとんどは命に関わるものではありませんが、なかには早く相談したほうがよいケースもあります。
- 突然「これまで経験したことがない強さ」の頭痛が出た
- 発熱・嘔吐・首のこわばりを伴う
- ろれつが回らない、手足の力が入らない、視野が欠けるなどの神経症状
- 50歳以降に初めて起きた頭痛
- 頭部を強く打ったあとに続く頭痛
これらは脳血管・感染症などの病気を見逃さないための大切なサインです。当てはまるものがあれば、迷わず救急を含めた受診を検討してください。
よくある質問
Q. 片頭痛と緊張型頭痛は同時に起こりますか?
A. はい、両方の特徴が混ざって出る方もいらっしゃいます(混合型)。診察ではどちらの要素が強いかを確認したうえで対処を考えます。
Q. 頭痛持ちですが、市販薬を飲み続けて大丈夫ですか?
A. 月10日以上、鎮痛薬を使っている場合は、薬剤の使い過ぎによる頭痛が起きていることもあります。一度受診のうえ、薬の使い方を整理することをおすすめします。
Q. MRIは必要ですか?
A. 一般的な反復性の頭痛で、神経症状や危険なサインがなければ、必ずしも必要ではありません。診察で必要性を判断し、必要に応じて検査が可能な医療機関にご紹介します。
当院で相談できる内容
- 頭痛の経過や生活背景をふまえた問診と一般的な評価
- 緊張型頭痛・片頭痛の方への内服薬のご相談
- 鎮痛薬の使い過ぎ(薬剤の使用過多による頭痛)のご相談
- 危険な頭痛が疑われる場合の専門医療機関へのご紹介
- 片頭痛は「拍動・動くと悪化・光や音に敏感」、緊張型頭痛は「締めつけ・肩こり・夕方に増悪」が代表的な特徴です。
- セルフケアの方向性が異なるため、自分のタイプの見立ては大切です。
- 突然の激しい頭痛、しびれや麻痺、初めての頭痛などは早めに受診してください。
最終更新日:2026-04-29
繰り返す頭痛のご相談は、お気軽に当クリニックまでどうぞ。
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