プラセンタ注射の特徴と更年期症状への期待|知っておきたい注意点

プラセンタ注射の特徴と更年期症状への期待|知っておきたい注意点

※プラセンタ注射には保険適応の枠(更年期障害・乳汁分泌不全)と、自由診療として使われる枠の両方があります。効果には個人差があり、想定される副作用・適応・費用は診察で詳しくご説明します。

「更年期がつらくて、プラセンタ注射に興味があります」「美容のために通うのは保険ではないと聞いたけど、本当ですか」というご相談をいただきます。プラセンタ注射は使われる目的によって扱いが変わるため、整理してから検討するのがおすすめです。

プラセンタ注射とはどんな治療?

プラセンタ注射は、ヒトの胎盤から成分を抽出して作られた注射剤です。日本では一部の製剤が、医薬品として承認されています。保険診療で扱われているのは、主に次の2つの枠です。

  • 更年期障害:自律神経症状・ホットフラッシュ・倦怠感などの症状緩和に対して
  • 乳汁分泌不全:産後の母乳分泌が不十分なケースに対して

これら以外の目的(疲労改善・美肌・冷え・肩こりなど)で受ける場合は、自由診療として扱われます。同じ薬剤名でも、「何のために使うか」によって保険か自費かが変わる、という構造です。

💡 ポイント
更年期障害・乳汁分泌不全=保険適応/その他の目的=自由診療、という整理になります。診察で症状と目的を踏まえて適応を判断します。

更年期症状にはどう効くと期待されている?

プラセンタ注射は、更年期障害に対する保険適応薬の一つとして長く使われてきた経緯があります。期待される効果としては、自律神経の不調・ほてり・疲労感・気分の変動などへの症状緩和が挙げられます。

ただし、効果の出かた・続き方には個人差があり、「打てば必ず楽になる」と言い切れるものではありません。打ってすぐに変化を感じる方、数週間〜数か月で穏やかに変化を感じる方、あまり実感しない方など、反応はさまざまです。

更年期症状の治療には、ホルモン補充療法(HRT)・漢方薬・生活面の調整など複数の選択肢があります。プラセンタ注射は選択肢の一つとして位置づけたうえで、ご自身に合う組み合わせを診察で考えていく流れがおすすめです。

知っておきたい注意点はある?

プラセンタ注射には、効果以外にも知っておきたい注意点がいくつかあります。

  • 献血ができなくなる(ヒト由来製剤を使用したことがある方は、現在の制度上、献血ができません)
  • アレルギー反応(皮疹・かゆみ・気分不良など、頻度は高くないものの起こり得ます)
  • 注射部位の反応(内出血・腫れ・痛みなどの局所反応)
  • 頻度・本数の判断は症状や状況に応じて診察で調整
  • 妊娠中・授乳中の取扱いは医師との相談のうえで判断
  • 未承認製剤・海外製剤の取扱いは医療機関ごとに異なり、自由診療では十分な説明を受けて判断
⚠️ 注意
プラセンタ注射を一度でも受けた方は、現在の制度上、その後の献血ができなくなります。今後献血を希望する可能性がある方は判断前に必ずご確認ください。

保険診療と自由診療のどちらで受ければよい?

更年期障害の症状で受ける場合、診察の上で保険診療の対象になる方が多くいらっしゃいます。一方、疲労・美肌・冷えなど更年期障害ではない目的で受けたい場合は、自由診療として整理されます。

「保険のほうが安いから保険で」と希望される気持ちはわかりますが、医師は症状と検査・問診をもとに保険適応かどうかを判断する立場にあります。実態に合わない適応で保険請求することは制度上認められていないため、診察で正直にご相談いただくのがいちばんスムーズです。

費用や頻度の目安は、保険診療か自由診療か・本数・通院ペースで変わります。当院では診察時に、ご希望と症状に合わせてご案内しています。

よくある質問

Q. プラセンタは「若返り」の効果がありますか?

A. 「若返る」と断定できる治療はなく、医療広告ガイドライン上も避けるべき表現です。期待されているのは症状緩和の範囲で、効果には個人差があります。

Q. どれくらいの頻度で通えばよいですか?

A. 症状や目的によります。週1〜2回から始めて様子を見る場合や、症状が落ち着いた段階で間隔を伸ばす場合などがあり、診察で調整します。

Q. 副作用はありますか?

A. 局所反応・アレルギー・気分不良など、頻度は高くないものの起こり得ます。気になる症状があれば早めにご相談ください。

当院で相談できる内容

  • 更年期症状の整理と治療選択肢のご説明(HRT・漢方・プラセンタ等)
  • プラセンタ注射の適応判断(保険・自費の整理)
  • 献血制限・副作用などの注意点のご説明
  • 通院頻度のご相談と経過確認
📋 まとめ
  • プラセンタ注射は、更年期障害・乳汁分泌不全には保険適応、それ以外の目的では自由診療として扱われます。
  • 効果には個人差があり、HRT・漢方など他の選択肢と組み合わせて考えるのが現実的です。
  • ヒト由来製剤の使用後は献血ができなくなる、という点は最初に知っておくと安心です。
監修:院長 齊藤
最終更新日:2026-05-09

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