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急性胃腸炎とは?原因・症状・対処法を解説

急にお腹が痛くなったり、吐き気や下痢が止まらなくなったりする「急性胃腸炎」。季節を問わず発症しますが、特に冬場や食中毒が増える時期に多くみられます。今回は、急性胃腸炎の原因や症状、対処法について詳しく解説します。

急性胃腸炎の原因

急性胃腸炎は、大きく分けて「ウイルス性」と「細菌性」に分類されます。

1. ウイルス性胃腸炎

ノロウイルスやロタウイルスなどが代表的で、特に冬場に流行します。感染力が非常に強く、手指や食品を介して広がります。家庭内や学校、職場などで集団感染が起こることもあります。

2. 細菌性胃腸炎

サルモネラ菌やカンピロバクター、病原性大腸菌などの細菌が原因となります。加熱不十分な肉や魚、汚染された水を摂取することで感染することが多いです。夏場に発生しやすいのが特徴です。

主な症状

  • 腹痛:お腹が強く痛むことが多いです。
  • 下痢:水のような便が頻繁に出ることがあります。
  • 吐き気・嘔吐:ウイルス性では特に吐き気が強く出やすいです。
  • 発熱:特に細菌性の場合、高熱が出ることがあります。
  • 倦怠感:体力が消耗し、強い疲労を感じることがあります。

症状は通常1〜3日程度で改善しますが、重症化すると脱水症状を引き起こすことがあるため注意が必要です。

急性胃腸炎の対処法

1. 水分補給をしっかり行う

嘔吐や下痢が続くと、体の水分が失われ、脱水症状を起こすことがあります。経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ摂取しましょう。

2. 食事は無理せず、消化に良いものを

胃腸が弱っているときは、脂っこいものや刺激の強い食べ物は避け、消化に良いお粥やうどんなどを少しずつ食べるようにしましょう。

3. 安静にしてしっかり休む

無理に動くと症状が悪化することがあります。しっかり休んで体力の回復を優先しましょう。

4. 受診のタイミング

以下のような症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 激しい腹痛が続く
  • 水分を取れず脱水症状(口の渇き、めまい、尿が少ない)がある
  • 血便が出る
  • 高熱(38.5℃以上)が続く

予防方法

  • 手洗いの徹底:特に食事前やトイレの後は、石けんでしっかり洗いましょう。
  • 食品の衛生管理:生ものはしっかり加熱し、調理器具も清潔に保ちましょう。
  • ウイルス感染の拡大を防ぐ:感染者が使用したトイレや食器はしっかり消毒し、タオルの共用を避けましょう。

まとめ

急性胃腸炎は、ウイルスや細菌の感染によって起こる病気で、主な症状として腹痛や下痢、嘔吐がみられます。軽症なら安静と水分補給で回復しますが、重症化すると脱水症状などのリスクがあるため注意が必要です。日頃から予防を心がけ、適切な対処を行いましょう。

急性胃腸炎の症状がひどい場合は、無理をせず早めに当院へご相談ください。

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